在宅ワークをしていて不安になる社会保険加入について
▼主婦在宅ワーカーの不安
現在ご主人の扶養内で在宅ワークを行われている主婦の方は、ご自分の収入が増えた時に、
社会保険は扶養のまま入り続けられるのか、不安に思われた事があると思います。
これから在宅ワークを始められる方も同じ不安を感じているかもしれませんね。
ご主人の給料だけでは不安に感じて、収入源を増やすために、パートでは無く自宅で出来る在宅ワークを
始める主婦の方が多いと思います。
▼社会保険とは?
会社務めの人が加入する健康保険の事です。
「病院に行って保険証をお願いします。」と言われると思います。
この時に出すのが、社会保険証です。
しかし、本当の社会保険の意味は、
「健康保険」「労災保険」「雇用保険」「厚生年金保険」「国民健康保険」の
5つ全部を社会保険と言います。
公的機関が管理している保険になるので、
規定を満たした会社や事業主や個人は必ず入らなければならない義務のある保険です。
簡単に言うと働けない事態に陥ったきに面倒を見てくれる制度です。
※「生命保険」「がん保険」「火災保険」「地震保険」は個人保険といいます。
▼社会保険は在宅ワークを行うと入らなければならない?
在宅ワークで得た収入が130万円未満であり配偶者の年収半分未満であれば、
配偶者が加入する健康保険や共済組合の被扶養者として医療を受けられます。
配偶者がいない場合や自営業の場合、又は在宅ワークで得た収入が130万円以上の場合か、
配偶者の年収の半分以上の場合は、国民健康保険への加入が必要となります。
年金保険も同様に、130万円以上か未満により変動します。
130万の壁と言われている所以は保険加入が必要かどうか。
TVや雑誌やネットで話題になっている130万円の壁というのは、
社会保険加入の有無にあります。
では、もう一つよく聞くワードとして「103万円の壁」これはいったいどういう事なのか?
▼103万円の壁と130万円の壁の違い
まず、130万円は上部で説明した通り、
収入が130万円以上の場合に、社会保険への加入が必要になります。
では、103万円はいったいなんなのか?
所得税の壁です。
▼所得税とは?
年間得た収入に対して発生する税金です。
※所得控除もあるので、それを差し引いた金額が手取り金になります。
所得税は年間の収入によって税率が操作されています。
それは、貧富差を出さないためです。
多く収入を得た人が少ない収入の人と同じ税金を納めていると、
当然少ない収入の人は、生活も厳しいものとなり、
税金を納めるために働いている様なものになります。
税金の使い道は、ご存じの方もいると思いますが、
医療・年金・福祉・介護・生活保護など社会保障関係費です。
最近この保障を悪用した、詐欺や事件が多く発生していますね。
税金の使い道も日本に住んでいる以上は、知っておくべきです。
▼103万円の壁ってもっと簡単に言うと何?
所得税の面白い所は、働いて得た収入が年間65万円以下の場合、
税金がかからない仕組みです。
勘が良い方なら気づかれたと思いますが、年間65万円以下なら、
所得税は免除されます。
加えて、所得税には基礎控除される金額があります。
それは38万円です。
この65万円+38万円=103万円が所得税を払わなくていい、
給料という事になります。
つまり、103万の壁というは所得税を払わなくて良い金額という事です。
ちなみに、住民税は100万円以上の場合支払義務が課せられるので、
103万円以上の場合、3万円分の住民税を支払う必要があります。
しかし、この3万円分の住民税をあまり気にする人は少ないです。